家計簿アプリには、レシートをカメラで撮影すると、自動で支出記録を家計簿アプリ上に作成してくれる「レシート読み取り」機能があります。
レシート読み取り機能は、メリットがある反面デメリットもあります。
「積極的に利用すべきべきシーン」「機能を利用すべきべきではないシーン」を分けて、考える必要があります。どんなレシートでも、読み取ればいいというわけではありません。
レシート読み取り機能に家計簿の目的、レシート読み取り機能を利用すべきシーンを理解して、無駄のない、効果的な家計管理を目指しましょう。
レシート読み取り機能とは?

レシートを撮影することで自動的に文字と金額を認識し、家計簿アプリに自動入力してくれる機能です。手入力していたものが楽になり、時短に繋がるおすすめ機能です。
家計簿アプリのレシート読み取り機能を使って、スマホのカメラでレシートを撮影します。
そうすると自動的に商品名と金額を取得し、その情報をもとに、支出カテゴリーを自動で選択してくれます。
全てレシート読み取り機能で記録する必要はない
レシート機能は「手入力いらずで楽」と思って利用している方は多いと思います。手入力に比べればらくかもしれませんが、実はもっと楽に記録する方法があります。
レシート読み取り機能は「楽」なようで実は面倒くさい
レシート読み取り機能は、どうしても「文字の読み取りのミス」や「支出記録の重複」が発生します。
そうすると正しい収支の記録ができなくなり、「家計改善をする」という家計簿の目的が達成しづらくなります。
「レシート機能は入力の手間が省けて時短に繋がる」と思って、全てレシート読み取り機能で記録していると、かえって、「記録の修正」や、「重複記録の削除」時間がかかってしまうことがあります。
家計簿の支出記録は、なるべく自動連携機能を使うべき
マネーフォワードMEやZaimといった家計簿アプリを利用することで、クレカや電子マネーから自動的に記録ができます。
自動連携された記録は、お店と金額、商品名も正しく記録されるため、修正作業の必要がありません。
自動連携されるデータは、通常、信頼性が高く、手動入力のミスの心配がないため。手動で修正する手間も省けます。
レシート読み取り機能のメリット
手書き家計簿ノートや、手入力家計簿アプリよりは、記録が楽になりメリットがあります
商品名や詳細まで手入力なしに記録できる
レシート読み取り機能を使用すると、レシートの写真を撮るだけで、商品名や詳細な情報を手入力せずに自動的に記録できます。これにより、面倒な手作業を省くことができます。
商品ごとに家計簿に支出を登録できる
レシート読み取り機能を使うことで、商品ごとに支出を記録することができます。これにより、過去に安かったお店を思い出すことや物価の変動を把握することが容易になります。
家計簿アプリには、検索機能があり、過去の支出記録をキーワードから抽出することが可能です。
そのため、商品ごとに家計簿に支出を登録しておくことで、「過去安かったお店を思い出したい。」「物価の変動を知りたい」と言った時に気軽に振り返ることができます。
レシート読み取り機能のデメリット
レシート読み取り機能は「手書き家計簿」と比べれば楽なように思えますが、生活スタイルや、人によっては、デメリットとなる点が多くあります。
写真撮影がうまくいかず余計時間がかかることがある
大前提、レシート読み取り機能より、「自動連携機能」を使った方が、早く正確に支出の記録ができます。
レシートの写真撮影がうまくいかない場合、余分な時間がかかることがあります。光の反射や紙の状態によっては、正確な読み取りが困難になることがあります。
記録された支出の修正作業が面倒くさい
レシート読み取り機能で自動的に記録された支出に修正が必要な場合、手作業で修正する必要があります。
正直、どの家計簿アプリでも、記録された支出の商品名や店名を、100%正確に記録することは難しいです。
どうしても手動で修正が必要になるため、レシート読み取り機能は「自動連携機能」を使った方法より時間がかかってしまいます。
レシートを失くすと支出の記録ができない
レシートを紛失した場合、その支出を正確に記録することができません。レシートを大切に保管する必要があり、そのためには、レシートが入る大きめの財布を日頃から持ち歩く必要があります。
ミニマリストで小さな財布を持ち歩きたい人には不向きです。
机に座って記録時間を作らないといけない
レシート読み取り機能を使用するためには、レシートを撮影してアプリに取り込む作業が必要です。

忙しいけど、電車の中では流石にレシート撮影できないし…..
レシート作業は明るいところで、机があるところで行う必要があり、手間や時間を要します。
忙しい日常生活の中で、毎回手作業をすることが負担になる場合は、レシート読み取り機能を使うべきではありません。
間違って一括登録した時の修正が面倒くさい
複数のレシートを一括で登録した場合、間違った情報が含まれている場合や、重複して同じ支出がされてしまっていることがあります。
その場合、間違った支出を探すのに時間がかかるだけでなく、一つずつ削除するのも面倒くさいです。修正作業が煩雑になる可能性があるので注意が必要です。
レシート読み取り機能を使うべきシーン

レシート読み取り機能のおかけで支出の記録が楽になった!
という方もいれば

レシートを写真で撮るのって面倒くさい
という方もいます。
「積極的に利用すべきべきシーン」「機能を利用すべきべきではないシーン」を分けて
1. 現金で支払った時
現金で支払った場合は、家計簿アプリに手入力か、レシートで読み取るかの選択肢しかありません。
レシートで読み取り機能の方が、手書きや手入力より楽なので、利用するべきです。
2. 家計簿アプリと連携できない電子マネーで支払った時
家計簿アプリと連携できない電子マネーを使用した支払いも、レシート読み取り機能を活用することで簡単に記録することができます。
例えば、PayPayや楽天ペイ、メルペイなどは、レシート読み取り機能を利用することで支出の記録が簡単にできます。
PayPayや楽天には自動連携の機能もあります!
それぞれの方法については、詳しく解説しています。
3. ポイント利用して支払った時
ポイントを利用して支払った場合も、自動連携家計簿アプリでは正確な支出の記録ができません。
レシート読み取り機能を使用することで、ポイント利用に関する支出も正確に記録できます。
PayPayポイントや楽天ポイントでの支出を記録する場合は、以下の記事を参考にしてください。
4. スーパーで多様なカテゴリーの商品を購入した時

スーパーなどで多様なカテゴリーの商品を購入した場合、レシート読み取り機能を使用すると、商品ごとの値段まで記録することができます。
これにより、日用品や食費などのカテゴリーを厳密に別々に記録したい場合に適しています。
レシート読み取り機能を使うべきでないシーン
家計簿アプリは、基本的には自動連携機能で、記録することが推奨です。以下のようなシーンは、レシート読み取り機能を使うと、かえって手間になり、面倒くさいのでおすすめしません。
家計簿アプリと自動連携できる時
クレジットカードや電子マネーを利用して支払った場合、自動連携機能がある家計簿アプリでは支出が自動的に反映されるため、わざわざレシート読み取りを行う必要はありません。
少ない商品を購入した時
少量の商品を購入した場合、手動で金額とカテゴリーを入力する方が早い場合があります。細かい店名まで読み取る必要がないため、手入力の方が効率的です。
支出の詳細まで把握しなくても良い時(合計金額がわかればいい時)
スーパーなどの買い物で、商品1つごとの詳細まで把握する必要がない場合は、わざわざレシート機能を使って細かい支出を読み取る必要はありません。かえって手間になります。
例えば卵や豚肉の個々の価格を把握する必要がない場合は、クレジットカードで支払って自動連携された合計金額を家計簿アプリに記録した方が正確だし、手間も要りません。
クレジットカードの明細には、買い物の合計金額が記載されるため、合計金額のみ把握したい場合は、クレジットカードがおすすめです。
まとめ
家計簿アプリのレシート読み取り機能は便利ですが、使い方を誤るとデメリットもあります。レシート読み取り機能を効果的に活用するためには、以下のポイントに注意しましょう。
メリット:
- 商品名や詳細まで手入力なしに記録できる
- 商品ごとに支出を登録できる
デメリット:
- 写真撮影がうまくいかず余計時間がかかることがある
- 記録された支出の修正作業が面倒くさい
- レシートをなくすと支出の記録ができない
- 机に座って記録時間を作らないといけない
レシート読み取り機能を使うべきシーン:
- 現金で支払った時
- 家計簿アプリと連携できない電子マネーで支払った時
- ポイント利用して支払った時
- スーパーで多様なカテゴリーの商品を買い物した時
レシート読み取り機能を使うべきでないシーン:
- 家計簿アプリと自動連携できる時
- 少ない商品を購入した時
- 支出の詳細まで把握しなくても良い場合
- 机に座って記録時間を作らないといけない場合
自分のライフスタイルや目的に合わせてレシート読み取り機能を活用し、効率的に家計簿を管理しましょう。

 
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
  
  
  
  

 

 


 
 
 







コメント
目次の「シート読み取り機能とは?」は
レシートの誤りですか?
誤字ですね、、😅レシートが正しいです。
失礼いたしました!
ご指摘いただきありがとうございます!