飲み会の幹事や数人で食事に行くと、よく発生する「ここ一旦全部払っちゃうので、あとで集金します」パターン、一度は体験したことありますよね。
マネーフォワードMEで家計簿を管理していると、どうしてもこのお金の貸し借りや、立替、割り勘の記録の方法に困ります。
クレジットカード支払った明細が、全員分立替えた代金も含めて、飲み会代としてマネーフォワードME上に記録されてしまうからです。
立替えた分(貸したお金の分)の支払いも、マネーフォワードME上で記録していると、本当に自分が今月使った支出の合計金額がわからなくなってしまいます。
自分の分の代金だけを飲み会代として記録したいですよね。
これを実現する方法を紹介します。
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友達との食事や飲み会代を立て替えたら「計算対象外」を活用する
今回の立替の記録のポイントは「計算対象から外す」です。
まずは、マネーフォワードMEの「計算対象」について正しく理解しましょう。
マネーフォワードME「計算対象」とは
「その支出、収入を、1ヶ月(1年)の 収支の合計に 含めるかどうか」を決めるものです。
マネーフォワードME上に記録された収支記録は、基本的に「計算対象」となっており、画像のように家計簿タブの「1ヶ月の収支の記録」に含まれるようになっています。
詳細画面から「計算対象のチェック」を外すことで、集計に含めなくすることができます。
「計算対象」から外すことで、「1ヶ月の収支の記録」に含まれないようにして、正しい1ヶ月の収入と支出の記録ができるようになります。
お金が移動しただけの記録は「振替」か「計算対象から外す」を利用する
家計に関係のないお金が移動しただけの記録とは、「(自分の)A銀行から(自分の)B銀行にお金を移動した」などの記録です。
他には以下のような時にも利用します。
振替機能の利用例
- 銀行ATMから1万円をおろしてお財布にいれた
- 銀行からPayPay残高にチャージした
- クレジットカードからSuicaにチャージした
- A銀行からB銀行にお金を振り込んで移動した
このような、家計簿の1ヶ月の収支合計に関係ない記録の場合は基本的に「振替」を利用します。
振替を利用すると自動的に計算対象から外れます。
「振替」の代わりに「計算対象」を使う
また他の方法として、振替機能を利用しなくても、「計算対象から外す」ことで、「振替」と同じように家計簿の1ヶ月の収支に含まれないようにすることができます。
【効果ある家計簿のカギ】マネーフォワードME「振替機能」を使いこなおして意味ある家計簿の支出管理をしようで振替について詳しく解説しています。
その場で完結する「お金の貸し借り」の記録は計算対象から外す
「飲み会代や食事で自分が立替えたお金」「立替を返してもらったお金」は、「計算対象」を外して、家計簿に無関係な支出として記録します。
これから具体的な例を用いて建て替えた時の記録方法を解説します。
【具体例】2人分の食事代を立替えたとき
2人で食事に行ったときに、食事代が次の通りだったとします。
自分の食事代 | 1,000円 |
---|---|
相手の食事代 | 1,000円 |
2人分の合計 | 2,000円 |
自分が全員分をクレカで支払って立替えした
このとき、正しく割り勘するために次のように支払いを行いました。
- 2人分の合計2,000円を自分のクレジットカードで支払う
- 相手から1,000円を現金で貰う
これで、自分の支払いは1,000円、相手も1,000円支払ったことになり、精算できました。
さて、家計簿を付けているマネーフォワードMEにはどう記録されるでしょうか。
そのまま記録すると正しく計上できない
マネーフォワードMEに、実際のお金の流れの通りに登録すると次のようになります。
クレジットカード | -支出 (食費:レストラン) | 2,000円 |
---|---|---|
現金 | +収入(返してもらったお金) | 1,000円 |
現実では、1,000円のレストランでの食費の支出が発生しただけなのに、以下のように、おかしなことが発生してしまっているんです。
おかしな点
- クレジットカードから、2,000円の食費として支出されてしまっています。(本来なら1000円の食費として記録したいですよね。)
- 返してもらったお金が、収入1,000円として記録されます。(返してもらっただけなので、別に収入ではないですよね。)
そこで、どうすれば、「1000円の食費があった」と記録できるようになるか具体的な方法手順を解説します。
【解決策と手順】お金の貸し借り/立替は「計算対象」を外して新たに手入力
自分が立替で支払った時に、正しい支出をマネーフォワードME上で記録する手順を図解で解説します。
以下の手順ですが、順番が前後しても問題ありません。
1. 返してもらったお金を記録する(計算対象から外す)
返してもらったお金をマネーフォワードME上に記録しましょう。
その際に計算対象から外すことを忘れずに。
(「返してもらったお金」という収入カテゴリは、別途事前に作成する必要があります。)
現金で返してもらった場合は「入金先」は財布にします。その他PayPayやLINE Payで返してもらった場合などは、適宜入金先を変更して記録しましょう。
返してもらったお金は、計算対象から外す理由
返してもらった1000円のお金は、収入ではないですよね。
収入とは、本来「給料」「副業収入」「おこづかい」「金利収入」など、自分の資産がが増えた時に記録するものです。
ただ「返してもらったお金」を「計算対象」として記録していると、収入の金額が膨れて大きくなってしまうことは想像がつくと思います。
「今月はいくらの収入があったのか」正しく記録するために、「返してもらったお金」は計算対象から外します。
2. 自分が立替えて支払った支出を記録(計算対象から外す)
クレカで支払った場合、マネーフォワードME上に自動で支出が自動連携されます。支出の明細が自動連携されたら、計算対象から外しましょう。
計算対象から外す理由
2000円のうち、1000円は立替で支払った支出なので、そのまま「外食」と記録してしまうと、「2000円自分が外食で支出した」という記録になってしまい、正しい記録ができなくなるからです。
自動で連携された2000円の明細は、「自分の食費1000円/立替金1000円」などのように内訳を作成することができないため、計算対象から外します。
3. 自分の飲み会代を手動で記録する(計算対象にする)
「自分が今回使った1000円」を手動で記録します。その記録は計算対象にします。
手動記録は手間かもしれませんが、その方法しかありません。
その際に、支出元「なし」で記録します。
支出元「なし」で記録する理由
支出元「なし」で記録することで、どの財布口座からもお金を減らさずに、「1000円外食で支出をした」という事実だけを記録できるからです。
この1ヶ月の家計の集計で「1000円外食で利用した」という記録ができます。
もし支出元が「財布」になっていると、その支出に連動して、財布の口座が1000円マイナスされます。支出元「なし」にすることで、どの口座からもマイナスにしないで記録ができます。
3人以上の立替をした場合
3人以上の場合も2人の場合と同様です。
手順1で説明した通り、返してもらった全員分のお金を、収入として「返してもらったお金」のカテゴリーで記録して、「計算対象」から外します。
まとめ
クレジットカードで複数人の食事代や飲み会代を立替えたときにマネーフォワードに正しく登録する方法を紹介しました。
慣れるまでは面倒に関じますが、非常に便利な方法なので、この問題に困っている方はぜひ利用してみてください。
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