家計簿アプリで予算を設定して管理したい。
ZaimとマネーフォワードMEどのアプリが予算管理しやすいんだろう。
予算管理機能とは?
月々の予算を決めて、予算との現状支出の乖離状況を確認できる機能です。
目標となる予算を決めることで、視覚的に、使い過ぎかどうかがわかりやすくなります。
使い過ぎたときは支出の異常をいち早く検知することができようになります。
【比較まとめ】ZaimとマネーフォワードME予算管理機能
ZaimとマネーフォワードMEについて、予算管理で重要な3つの項目について徹底比較しました。
比較1. 「予算状況」の日頃の確認のしやすさ:Zaimの勝利
予算と現状を日頃から家計簿アプリ上で確認しやすいかどうかを比較します。
予算との乖離はこまめにチェックしたいものですよね。
毎日一回はチェックしたい方もいると思います。パッとすぐに予算を確認できると便利ですよね。
Zaim:ワンタップですぐに予算状況を確認できる
Zaimは予算状況が見れる画面までワンタップで移動でき、パッとすぐに予算と実際の状況を確認できます。
カテゴリごとの予算を確認する
下部メニュー「分析」から「予算比」をタップするだけで予算状況を確認できます。
全体の予算を確認する
カテゴリ別予算と同じ画面で、その月全体の予算費まで確認できます。
また、下部メニュー「ホーム」からも3つのカテゴリーまで予算比の状況を確認できます。
マネーフォワードME:予算の確認に手間がかかる
カテゴリーごとの予算比の状況まで確認するのに少し手間がかかるので、面倒くさいです。
全体の予算を確認する
下部メニュー「ホーム」では、今月全体の予算比しか確認できません。
カテゴリごとの予算を確認する
カテゴリーごとの予算状況を確認するには、下部メニュー「ホーム」から「今月の予算」をタップして、「変動費」また「固定費」をタップして確認します。
カテゴリ別の予算を知るのに少し手間がかかりますが、「全体の予算比」「固定費・変動費別の予算比」だけ把握できればいいって人にはマネーフォワードMEは向いているかもしれません。
比較2.「予算管理画面」の見やすさ:好みによる
毎月立てた予算と、実際の支出に、どれくらい乖離があるのか、予算確認画面が視覚的にパッとわかりやすいかを比較します。
Zaim(左)とマネーフォワードME(右)はそれぞれこのような画面になています。
Zaim:Zaimは1画面で全て確認できて見やすい
Zaimは、予算設定したカテゴリーの状況を、1画面で確認できます。
Zaimの予算管理画面でわかることは大きく以下の3つです。
カテゴリごとの予算
予算を決めたカテゴリの乖離状況がわかります。
①設定した予算額がわかります。
②グラフが埋まると予算いっぱいになります。
③予算到達までの残高がわかります。超えるとマイナス表示になります。
④カテゴリーの並び順は「カテゴリー設定」から並べ替えられます。
⑤日が進むごとに、現状目安のバーが動きます。
カテゴリーを一つタップすると、以下画像のようにカテゴリ別の支出の集計画面に遷移します。
予算外
予算を決めてない支出の一覧は予算外に表示されます。
予算を設定しないので、バーは表示されません。ただ利用した金額だけが表示されます。
全体の予算費
全体の予算費も確認できるので、見やすいです。
予算比:「予算 – 支出」残りの予算はどれくらいか、をチェックします。
収入比:「収入 – 支出」家計がマイナスになっていないか、をチェックします。※収入を記録すると表示されます
Zaimの予算管理おすすめポイント
週・月・年単位で予算チェックできる
画面右上で「週、月、年」で予算分析の範囲を変更できます。
年での予算はいくらなのかを把握できるので、とても便利です。特別費などが管理しやすくなります。
※マネーフォワードMEは年単位での予算状況を確認することができません。
目安のバーが表示される
その月や年の目安の進捗状況を表しています。
つまり、確認したのが、○月2日であれば、バーが最初の方に存在しますし、○月28日とかであれば、バーが後ろのほうに移動しています、
マネーフォワードME:1カテゴリーごとの表示が大きい/固定費と変動費で分かれる
固定費、変動費での予算額と現状の支出を知りたい方はマネーフォワードMEが便利です。
「変動費」「固定費」全体の予算が見れる
「変動費」「固定費」をタップすると、次に説明するカテゴリーごとの予算状況を確認できます。
カテゴリーごとの予算状況が見れる
「変動費」「固定費」に分けて、それぞれカテゴリー別に予算対支出の状況が見れます。
カテゴリごとの予算画面でできることは以下の通りです。
- 予算設定した額
- 現状の支出額
- 予算対現状支出の進捗状況バー
- 予算に対して残りの使える金額
- 予算を超えたものは炎マークがつき、赤文字になる
- 1ヶ月の残日数(変動費のみ)
- 月⇔週の切り替えが可能(変動費のみ)
予算カテゴリの並びかえが可能
マネーフォワードMEでは、予算カテゴリーの並び替えもできます。
右上のボタンをタップして。自分の好きなカテゴリ順にならべかえられます。
カテゴリ毎の支出詳細がわかる
予算カテゴリをタップすると、その月の支出の詳細画面に遷移します。
比較3. 予算設定のしやすさ:好みによる
予算設定を実際にする際に、どちらの方が設定しやすいのかを比較します。
Zaimの予算設定画面:シンプルで設定しやすい
予算の設定画面もシンプルです。カテゴリー毎に、予算額を設定するだけです。
カテゴリごとに予算を入力すれば、総額の予算がどれくらいになるか自動計算されます。
カテゴリごとに予算設定が面倒くさい場合は、「おまかせ入力」で今までの実績をもとに自動で予算を割り振ってくれます。
先取り貯金や毎月積立をしている人向け
先取り貯金やつみたてNISAを活用している人は、その金額も、カテゴリー内の支出として計上することがおすすめです。その金額も予算内に入れましょう。
なぜなら「毎月いくら貯金しているのか」「毎年いくら貯金や積立ができたのか」が把握できるようになるからです。
僕の場合は、赤枠の金融資産というカテゴリに毎月積み立てる貯金額を予算として入れています。
その月だけ、別の月とはちがう予算を立てたいんだよなというときは、カスタム予算を使います。
このように、月ごとに予算をカスタムすることができます。
マネーフォワードMEの予算設定画面:変動費と固定費に分けて設定するの(多少複雑)
カテゴリーを変動費と固定費に分けてから、そのカテゴリー毎に予算額を設定します。
マネーフォワードME予算設定手順
①手取り額と貯金したい額を入力
予算の設定メニューから入力します。
先取り貯金をしている場合は、「毎月貯金したい金額」に、その先取り貯金金額を入れればいいと思います。
②固定費と変動費の仕訳
カテゴリーごとに、固定費に入れるか、変動費にいれるか。予算管理をしないかを分けていきます。
③カテゴリー毎に予算額を設定
固定費と変動費に分けたカテゴリー毎に、予算額を設定します。
先月実績が表示されているので、それを元に予算設定ができます。
予算の簡単設定
簡単設定で、先月実績をもとに自動で簡単に設定してくれます。
予算管理を正しく行うポイント
予算管理を正しく行うためには以下の2点が重要です。
予算管理のポイント
- 「正しいカテゴリーで記録する」
- 「集計設定(計算対象にするか)を正しく記録する」
たとえ、予算を設定したとしても、上記の2つができていないと、「実際にいくら支出として利用したのか」がわからなくなるので、予算設定の意味がなくなります。
正しいカテゴリーで記録する
「食費」カテゴリーのはずの支出が「交際費(飲み会代)」などのカテゴリーになっていたら、正しく予算管理はできませんよね。
夜ご飯とも言える居酒屋代は、食費に入れても良いし、別で交際費に入れた方が良いのか、迷うとこもあると思います。
カフェで作業や勉強をした時は、食費に含めるのか、カフェ代に含めるのか、もしくは勉強代に含めるかなど、その都度迷うと思います。
このように、自分のカテゴリ仕訳のマイルールができていない場合や、カテゴリが多すぎる場合は、その日によってルールが変わってしまい、正しいカテゴリわけができなくなる可能性が大いにあります。
こうなると、ただしく集計ができていないので、予算を立てた意味もないですし、家計簿つけている意味ないです。
このように、カテゴリーの仕分けがうまくできなくなるため、カテゴリーの設定は、初期状態のカテゴリーのまま利用することはおすすめしていません。
カテゴリー設定の重要性について、理解した上で予算を管理しましょう。
マネーフォワードMEはカテゴリー設定の自由度が低く、非常に扱いづらいです。
その対策もこの記事でまとめています。
カテゴリー設定が自由にできる家計簿アプリはZaimです。予算管理をしたいのであれば、カテゴリー設定を含めZaimがおすすめです。
集計設定(計算対象にするか)を正しく記録する
毎月必ず発生するわけではない「冠婚葬祭費」や「旅行」は毎月の予算に含めることは適していませんよね。
これらの支出は、「集計に含めない(計算対象から外す)」設定をする必要があります。
「集計設定」とは
家計簿の集計に含めるかどうかを選べる設定です。
以下の4つの集計設定から選択することができます。
- 常に集計に含めない
- 年ごとのみ集計に含める
- 月ごと・年ごとのみ集計に含める
- 常に集計に含める
「年ごとのみ集計に含める」という集計設定があることで「税金」「旅行の特別費」などの毎月と異なる支出があった場合にも、対応ができるようになります。
例えば、「旅行」や「冠婚葬祭費」などの月の予算とは別の「特別費」にあたる出費は、集計設定を「常に集計に含めない」「年ごとの集計に含める」にします。
そうすることで、毎月の支出の集計に、大きな乖離や異常をふせぐことができます。
「集計に含めない(計算対象から外す)」について、自由度が高く、便利なのがZaimです。
集計設定についての説明は以下の記事で解説しています。
余談:マネーフォワードMEは予算画面で広告が鬱陶しい
余談ですが、予算管理画面での広告が鬱陶しいです。(有料でも広告が表示されます)
まとめ:自分に合わせて予算管理がしやすいアプリを選ぼう
それぞれマネーフォワードMEとZaimでおすすめの人を載せておきます。
Zaimがおすすめの人
- 日頃からすぐに予算と実際使った金額の状況を把握したい人
- 複雑な設定が苦手な人
- 年単位でも予算の確認をしたい人
マネーフォワードMEがおすすめの人
- 細かく変動費と固定費に分けて予算管理をしたい人
- 月単位でのみ管理したい人
自分にあった予算管理の方法を考えて、家計簿を選択しましょう。
コメント