新NISAをきっかけに株式投資を始める方が多くなった中、「投資信託一択」「個別株投資は絶対にやるな」といった意見を金融系のインフルエンサーや発信者から聞くようになりました。
でも将来の資産形成を見据えて、高いリターンが望める個別株投資を検討する方も多いと思います。私自身もその一人です。
個別株投資は、日本の企業や米国の企業の株を購入し、株主になることで、インカムゲインやキャピタルゲインを狙う投資のことです。
個別株投資は、「テンバガー(株価購入時より価格が10倍に上がる)」と言われる銘柄があったり、大きな収益をもたらしてくれる夢がある投資手法でもあります。
100万を投資してテンバガー銘柄に当たったら、1000万。夢がありますよね。
しかし、個別株投資には価格変動だけでなく、最悪会社が倒産して株価が0になってしまうようなリスクもあります。
本記事では、個別株投資が必ずしも最適な選択とは限らないことを解説し、個別株投資の潜在的な落とし穴と、より安定した個別株の投資方法や個別株投資の勉強方法を紹介します。
個別株投資が無理ゲーと言われる理由
個別株投資は、インデックス投資とは異なって分散が効かないので、非常に難しいです。
会社の情報は日々更新し続け、投資を専門としている機関投資家に常に監視されています。そんな中で片手間で私たち個人投資家が1つの企業を見極めて投資で成功し続けるのは困難なことは容易に想像がつくと思います。
ここから理由を3つに分けて説明します。
個別株の選定が難しい
個別株を選定する過程には、多くの専門知識、時間、そして分析を必要とします。
ニュースで調子良いと言っている会社や、有名投資家が買っている株を買えばいいのでは?
残念ながら個別株投資はそんなに甘い世界ではありません。
投資家は市場のニュース、財務報告、業界の動向、経済環境、株価チャートのテクニカル分析など、多岐にわたるデータに基づいて判断を下さなければなりません。
個別投資を行う上では、四季報が読めることはもちろん、株価チャートの読み取りや、株式市場のアノマリーなども理解する必要があります。
これには、専門的な分析技術と市場動向の理解が不可欠であり、多忙な個人投資家にとっては大きな
多くのアクティブファンドがインデックスファンドに勝てない
事実として、アクティブファンドの大半がインデックスファンドに勝てないデータがあります。
二つの違いは?
- アクティブファンド
株式投資のプロが、独自に投資判断をして個別株に投資をし、市場より高リターンの運用を目指します - インデックスファンド
TOPIXやS&P500等の株式指標に連動し、市場とともに上昇する投資信託です。銘柄選定は機械的にきまります
2つの違いを聞いて、「アクティブファンドのほうがインデックスよりも高リターンを生み出しそう」と思うかもしれません。現実は違います。
多くの研究結果に基づいて、アクティブファンドは長期的にはインデックスファンドの成績に追いつけないことが多いことが示されています。
アクティブファンドがインデックスに勝てない理由として、運用コストの高さが指摘されることが多い。投資信託協会の2017年9月末時点のデータによると、日本におけるアクティブファンドとインデックスファンドの運用コスト(信託報酬)の平均は、それぞれ